離婚後の後悔と子どもへの思い:母としての再出発

シングルマザーの仕事と育児
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離婚後の再出発を迎えるために知っておきたいこと

離婚後、母親が持つ罪悪感や後悔の気持ちは、とても自然で人間らしい感情です。
子どもに「寂しい思いをさせてしまったのではないか」「自分の選択が正しかったのか」といった不安や後悔が頭をよぎることが多く、胸が苦しくなることもあるでしょう。

私もふとした時に、罪悪感が重くのしかかり苦しくなります。

そんな中で、少しずつその気持ちと向き合いながら、自分を受け入れていく方法について一緒に考えていきましょう。

離婚後の罪悪感や後悔の気持ちに向き合う

離婚を選ぶ理由は人それぞれですよね。
どんな理由であれ、共通して言えるのは「子どもにとってベストな選択だったのだろうか」という不安ではないでしょうか・・・

私の場合、後ろ姿が父親とそっくりな男性に「おとうさーん」と叫びながら息子が走り寄って行ったときに、胸が苦しく悲しく、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

でも、離婚したのだから前を向いて歩まないと、離婚の意味もなくなると自分を無理やり鼓舞しました。
だけど、無理やり鼓舞は逆に苦しい、、、

まず大切なのは、後悔や罪悪感を否定せず受け入れることです。

自分の選択が間違っていたかも・・・と思うときもあるでしょう。

その選択、間違いだったのでしょうか・・・?
当時の選択は、その時の最善の選択だったはず。

進歩のために選んだことは間違いではないことを信じましょう。

罪悪感を重荷に感じ始めたら、どうするか

罪悪感や後悔を少しずつ溶かすには、自分がしてきた努力を肯定することが大切です。

例えば、あなたが子どもに注いできた愛情や共に過ごした時間を振り返ってみましょう。
母親が自分に関心を持ってくれていることは、どんなに小さい子どもにも確実に伝わっています。

罪悪感がでてきたとき、「今現在、自分ができることはどんなことか」に意識を向けましょう。

具体的には、同居していてもしていなくても、できる範囲で子どもと質の高い時間を共有することが大切です。

日々の小さな関わりでも、愛情を込めたメッセージや会話、共通の楽しみを見つけるなど、子どもとの絆を感じる時間を持つことは、罪悪感を少しづつ癒す効果があります。

私の場合、長男の高校3年間、私と別居しました。(長男が朝起きれず、私の手に負えなかったことと、学校が元夫の家から通いやすい場所にあったからです)

部活の先生と話す機会があり、とても良いアドバイスをいただいたので共有します。
〇〇君のことを、どうしてるかな・・?とちょっとでも思いだしたらその時にメールを送ってやってくださいと。
私はハッとしました。思い出して心配していることを息子にメールしないと伝わらない。
特別な用事があるときだけメールを送る決まりはない。自分は忘れられていないと知ってもらえる。どう受け取るかは息子の自由に任せよう。
そのように自分の心を修正した思い出がよみがえってきます。

ありのままの自分を許す

離婚を決めた過去の自分を許すことができれば、罪悪感に縛られることも少なくなります。

ありのままの自分を受け入れ「完璧な親でなくてもいい」と自分に言い聞かせることも大切です。

子どもは親の完璧さを求めているでしょうか。
支え合い愛情を注げる関係を築いていくほうがお互いの癒やしになるはずです。

過去の選択があったからこそ、わたしと息子がいるのです。

今のあなたとお子さんがいるのです。

「子どもへの影響」をどう考えるか:母親としてできること

離婚による子どもへの影響とは?

離婚は子どもにどんな影響をあたえるのか一緒に考えましょう。

引っ越し、転校、生活環境の変化は心身に影響を与えます。 大人でもストレスですよね。具体的には、安心感がゆらぎ、不安を抱きやすいでしょう。
また、どちらと住むか子どもに選ばせた場合「片方を選ぶのはつらい」という葛藤もあります。

まず、子どもに「離婚はいっさいあなたのせいではない」というメッセージを繰り返し伝えましょう。 子どもが自己責任を感じることを避けるためにも、示すことが大切です。

また、離婚する前にしっかり子どもに話すことも大切です。
知らないうちに勝手に離婚していたとなれば、子どもに不信感を与えます。
言いにくい話ですが、私がそうしてしまい後悔しているので、あえて皆さんにお話しています。

私の経験談:「なんの話も聞いていない!」と当時14歳だった長男になんども言われました。私を責めていると思っていましたが、今振り返ると、淋しく不安で、傷ついていることをこの言葉でしか表せなかったのだと理解できます。


小さい子どもの場合、チック症状がでたりオネショしたりするかもしれません。
学校に通う子どもは、成績が落ちたり、イジメたりイジメられたり、グレたりといった生活態度に影響が出ることもあるかと思います。

そんなとき、母親である私達はどうすれば最善なのか、次の項で一緒に考えましょう。

離婚後、子どもとの新たな関係づくり

どうやって子どもと関わっていけばいいのか・・・
それにはまず、過去の選択に苦しまず、今からできることに目を向けることです。

離婚という環境の変化があっても、母親としての愛情は変わりませんよね。

不安や寂しさに寄り添い、毎日小さなコミュニケーションを取りましょう。
時には、特別な時間を設けたり、一緒に過ごすことで、安心感と安定感を少しずつ取り戻していけます。

具体的には

・その日の出来事を話しやすい環境づくりをする

・週末に一緒に出かけたり定期的に時間を共有する(誕生日やクリスマスでもいいと思います)

・スマホを見ながらではなく目を見て話すよう心がける

発達段階に適した対応を心がけましょう。
反抗期の子どもに何度も話しかけると嫌がられることもあるかと思います。
だからといって母親が無言でいては、放任・放置されていると勘違いされると思います。

腫れ物に触るような態度ではなく、あなた自身がシングルマザーで一生懸命に生活していることを自信にして、
落ち着いた態度で接しましょう。

私の失敗談:仕事をフルタイムでこなしながらの育児と恋愛・・・時間もなくて、子どもが言うことを聞かなかいときに私がヒステリックな大声を上げて飛び出しました。外の空気にしばらくあたって帰宅すると次男が「救急車の音が聞こえたから心配した・・・」と。離婚したことだけでも子どもの心に負荷をかけているのに、この私の態度で、もっと負荷をかけている・・・でも心がじーんときた次男の一言でした。

子どもは私たちが、思っている以上に私たちをよく観察しています

未来に向けて:新しい家族の形と母としての幸せを築くために

新しい家族の形と母としての幸せについて

離婚後の人生は、想像以上に多くの困難が待っています。
しかし、36歳で離婚を経験した私にとって、そこからの時間は「新しい家族の形」を模索する旅でもありました。
そして気づいたのは、家族の形は1つではなく、それぞれの環境や想いに合った形で幸せを築けるということです。

離婚した私は、家計を支えるため資格を取得しフルタイムで働き続ける道を選びました。
その結果、子どもと過ごす時間は限られてしまい、「母親として十分だったのだろうか」と悩むこともありました。しかし、年月が経つ中で感じたのは、親子の絆は「どれだけ時間を共有したか」ではなく、「その時間にどれだけ愛情を注いだか」で築かれるということです。

子どもが成長する中で、シングルマザーとして愛情を注ぐ一方で、母親自身も心の安定を大切にする必要があります。私は離婚後、子どもと過ごす時間がほとんどとれなかったのですが、誕生日やクリスマスのイベントだけは一緒に過ごすことで、私たちなりの「家族の絆」を育んできました。

また、再婚やパートナーシップを考えるのも1つの選択肢です。私自身、新たな出会いや自分の人生に向き合うことで、「母親」としてだけでなく「女性」としての幸せも再確認することができました。
しかし、罪悪感から交際もうまくいかないことが多く、現在も模索中というのが正直なところです。
みなさんの中にも、交際がうまくいっている方と、そうでない方がおられるのではないでしょうか??

家族の形は過去の選択ではなく、これからの関係性で決まるもの。
読者の皆さんも、ご自身に合った新しい幸せを探し、未来に向けて歩みを進めてほしいと思います。また、子どもたちが「生んでくれてありがとう」や「仕事おつかれ」とメッセージをくれるようになり、あの頃の努力が無駄ではなかったことを実感しています。

最後に

離婚後の生活は決して思い描いていたような自由な生活ではなく、しんどいこともたくさんありました。

私たち親子にとって新しい家族の形を模索する旅でもありました。

どんな状況でも、母親としてできることを少しずつ重ねることで、家族の絆は確かに強くなります。

こんなことも、今振り返ると言えるのです。もっと早くわかっていれば、子どもや仕事への向き合い方も違っていたかもと思います。

だから私は、自分と似た境遇の女性に向けて、これからも発信していきたいと思っています。

同じ境遇の方へ、「完璧でなくても大丈夫」ということを伝えたいのです。今できる最善を尽くし、未来に希望を見つけていただきたいです。
そして、ともに悩んで進んでいきましょう。

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